潜熱とは

大事なことを書いていないことに気が付きました。蓄熱材ではなく、潜熱蓄熱材なんです。で、潜熱ってなんだ?となります。ここが中学?高校?の化学をそれなりに勉強した人でないと理解しにくい。

 

たとえば、水の冷却しには、加えたエネルギーに比例して温度が下がります。でも、0℃の水の状態から0℃の氷の状態になるときには、加えたエネルギーに比例せずに、0℃の状態をしばらく維持します。ここで変化したのは、液体→固体に変化するのにエネルギーが使われています。同様に、気化するとき、液体→気体に代わるときもエネルギーを使います。これが潜熱です。

 

潜熱蓄熱材(PCM)は、この水でいう0℃の凝固点を任意の温度にすることができるものです。つまり、PCM25は25℃が凝固点(融点)となります。一度十分加熱され25℃の液体になれば、周囲の温度が25℃以下に下がっても、固体になるまで、25℃を維持し続けます。(周囲に熱を放熱します)この性質を利用して、「えるいえ」ではPCMの暖房設備を作っています。

 

ただ、暖房設備といっても、室内を25℃に近づけるためのものなので、触って暖かい感じはしません。しかし、室内の温度変化を和らげ、ベースの温度を安定させる効果があります。高気密、高断熱化をベースにし、PCMをセットで利用することで、より快適な節電住宅になるのです。

 

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