潜熱蓄熱材~PCM~とは

雑誌を見たけど、潜熱蓄熱材(PCM)がよくわからないとの話を聞きました。 確かに分かりにくいので、少し解説をしたいと思います。

 

通常「物質」は、周囲の温度が高い場合は、周囲の温度を吸熱し、周囲の温度が物質より低い場合は、放熱し周囲を温めます。(当たり前ですね)単純な例は、水で、加熱するとお湯になっていき(加熱に使った熱を蓄熱する) また、冷める時は周囲に放熱します。その蓄熱、放熱する割合は、液体の状態では一定の勾配になっています。

 

で、PCMの場合は、周囲の温度が、ある設定温度を超えると特に熱を吸収し、逆に熱を持った状態で、設定温度以下になると、熱を放出するのですが、十分に熱を持っていれば、なかなか設定温度から下がらないという性質があります。

 

この性質を利用して、冬場の太陽光で温められた住宅内の温度をPCM内にため込んで、夜間寒くなったときに、利用できないかを考えたことが発端なんです。

室内の温度だけだと、十分に温められないので、集熱器を考えて、組み合わせたのが、「えるいえ」で設計した自然のエネルギーを利用したパッシブな暖房設備なんです。

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